2014年11月14日

第409巻「組みひも」

第409巻「組みひも」
原野光子著 1977年刊行

組みひもは大正から昭和の初めに、それまで貴族社会で用いられていた朝廷装束のための飾り紐が、時代の変化に伴い消滅していくことを危惧した上流夫人たちが、帯締めとして用いることを考案したと伝えられています。
書中の写真を見ると「モダン和風」以前の「ディスカバージャパン」時代、和テイストの洋式化したスタイルとの調和に苦心する時代の空気が読み取れます。



19世紀以来のエレガンスモードに飽き、構造主義の台頭などに関連し、70年代後半のファッション界は、パリコレクションを中心に、民族衣装、古代人の装束などにヒントを得た作品が次々と発表され、そこにあしらわれた、工芸品の紐などが注目を浴びるようになりました。
普段の服にもそアクセントとして、そうしたものを用いることが、当時は「イカしてるー」だったのでしょう。


一般の人が趣味で伝統工芸の創作を学ぶようになったこの時代、母の友人に七宝や組ひもで作ったアクセサリーをいただいたことがあります。


装飾結びは、現代でも様々に用いられていますが、複雑なほど美しく、覚えると達成感があるようです。茶道では「仕覆」と言って茶器を入れる袋の緒の結び方で、中にお茶が入っているいないのサインにします。



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