2014年9月25日

第402卷 「名庭のみかた」

第402卷 「名庭のみかた」
中根金作著
1977年刊行
庭なくして日本の文化は語り得ません。
第42巻「京の名庭」の著者中根先生が、日本庭園の基本から、歴史、鑑賞の心得など詳しくわかりやすく教えてくださいます。この本を読むと、庭というものから、いろいろなことが見えてくるように思えます。

京の都だけでなく、東京にも江戸期の名庭が幾つかあり、代表的な庭園が六義園です。
奈良時代からある「回遊式庭園」のスタイルを踏襲し、枯山水や茶庭違い、奇岩や立石で自然をダイナミックに表現し、贅を尽くした大名邸の庭作りです。

室町時代末期の画家狩野法眼元信の作と伝えられる退蔵院庭園。
「退蔵院庭園は狭い庭ではあるが、見ごたえのある、優れた庭園であることを知っていただきたい」
「豪快で粗削りな調子で組まれた石組みであるが、全体の構成や庭石の扱い方に濃艶ともいえる手法と感覚がうかがえて、作者が画家であったとしても不思議でない庭である」

表千家の家元「不審庵」
茶庭は、門から茶室へと向かう間に外界から茶の世界へと気持ちを切り替えるための、精神的意味を持つ場所でもあり、緑豊かで清潔に整えられていなければなりません。
「近世の初めから以降の日本人の精神生活の中に、それほどに茶の湯の精神が共感を呼んだということを注目して、近世以降の庭園を眺める必要がある」

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