2014年9月2日

第397巻 「帰化植物」

第397巻 「帰化植物」
長田武正 富士 堯著 1977年刊行

私たちの日常生活の場に知らぬ間に仲間入りしている「帰化植物」について「はじめに」で「この本はいわゆる図鑑ではない」「自然よりむしろ人間に関心を寄せる人々のために書いたつもりである」「道ばたの雑草と人間生活との思いがけぬ出会い、それを描いてみようと思った」と書かれているように、人間と自然の草花の共生について考えさせられる一冊です。


   タンポポは路傍や街角のいたる所にその姿を見せていますが、明治から日本に入ってきたセイヨウタンポポは、「花はやや小さく、葉の切れ込みが深い」
現在では本来の日本のタンポポに変わって勢力を広げているそうです。

「和名類聚抄」は「平安時代の中頃に出た日本最古の百科事典。天地部より草木部より草木部まで、おもに物の名を二十四部に分けてあげ、和漢の諸書を引用、漢名の意味を解説、その日本名を加えてある」



「『古事記』の記載で日本は『豊葦原瑞穂の国』と呼ばれる。アシの生えた湿原の国、そして豊かに稲みのる国。だがイネはもともとインドからマラヤあたりが故郷であろうという。稲とその栽培技の到来は紀元前二、三世紀のころと思われる。いわゆる弥生時代のはじまり」


帰化植物にもふるさとがあり、はるばる旅をして日本に根付く、まさしく「人生」ですね。



 

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