2014年6月1日

第14巻 「富士箱根」

第14巻 「富士箱根」
安斎秀夫著 1962年刊行

日本を代表する山、富士山を周辺の様々な場所から撮影し、その美しい姿と、富士とともに生きる人々を映し出します。そして富士山とは切り離せない名勝である箱根の旅も紹介します。



「私たちは永い間、富士に親しんできた、歌に、絵に、写真に、幼いころから富士の絵をクレヨンにのせて何回描いたことであろうか」「富士は日本人の心から、はなれ得ない山である」


富士の裾野の集落では、日々富士山を仰ぎ、ともに生きる人々がいます。この場所から見る富士山は、農業を営む親子とヤギの姿を暖かく見守るような、優しい表情をしています。


箱根のロープウェイは車両がレトロ感満点ですが、この本が書かれた1962年にはすでに開通していたということは、ゆうに50年は経過しているということですね。
「古き時代には、この東西を結ぶ、往還東海道の前に立ちはだかって、幾多の苦難を往くものの上に投げかけた箱根山だったのである」



箱根ドライブウェイは、戦前の映画でも、ヒロインが恋人の運転する自動車でドライブし、富士山を眺めるシーンでよく登場します。「芦ノ湖の見える高みに車を停めれば、冷たいヤマの風がすぐに灼けたエンジンを冷やしてくれる」




歴史と美味しい物がたくさんある小田原は箱根の旅の始まりの地、楽しさにに胸を弾ませ、登山鉄道に乗り込む時の気持ちは、何度訪れても良い物です。そして小田原は、楽しかった旅におもいを馳せ、また来ようと心に刻み、日常へと気持ちを切り替える。旅の締め括りの地でもあります。






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