2014年5月17日

第382巻 「歌舞伎のみかた」

第382巻 「歌舞伎のみかた」
吉田千秋著 1977年刊行

歌舞伎の舞台と俳優の写真で著名であり、第72巻「歌舞伎」で写真を担当した著者が、今回は四季の演目を紹介しながら、自らの歌舞伎鑑賞に対する思いを綴りました。


この本が書かれてから三十年余、現在では写真で紹介されている役者の方々の子供さんやお孫さんが歌舞伎界を支えています。「白浪五人男」は人気役者が一同に揃う贅沢なお芝居で、今も大人気です。


中村梅幸さんと中村芝翫さんは共に名女形として知られます。「道成寺」は舞踊の実力も問われる演目で、重い衣装を着け華やかに踊る姿、引き摺りの着物で動く姿は、美しさと同時に芸の精進の厳しさも伺い知ることができます。


一昨年若くして世を去った十七代中村勘三郎さんの勘九郎時代の若き日の姿です。賑やかなことが大好きで、お祭りも好きだったと言われる勘三郎さんにこの「夏祭」はぴったりの演目。渾身の体当たりで観客を湧かせたようです。


現代歌舞伎の絶世の美男美女コンビ。板東玉三郎さんと片岡孝夫さんは「孝玉コンビ」言われ、容姿の美しさもさることながら、二人の持つ知的で洗練されたセンスが光るお芝居は、新しい歌舞伎の枠を超えた演劇としての芸術性にまで到達しました。




1 件のコメント:

  1. 「時分の花」を咲かせている玉三郎さん。やはり凄い!

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