2014年4月23日

第376巻 「煎茶入門」

第376巻 「煎茶入門」
小川後楽著 1976年刊行

文人趣味として、格調高い趣向と洗練された世界を持つ煎茶道は、その作法や道具組などの点で、茶の湯よりもむしろ現代生活に応用し易すい面を多く持っています。小川流煎茶道のお家元が、「時代感覚に合った新しい煎茶」という視点で煎茶道の世界をご案内いたします。


炉を切る必要のない煎茶は、一般家庭の居室で小さなお道具を用いて楽しむことができます。「手際よく、間違いなく、美味な茶を淹れること」「客を退屈させたり、またわざとらしい態度でお茶を入れたりすることは、たとえその茶味が良かっても、客に対する失礼」痛いお言葉です。


美味しそうな可愛らしいお菓子です。銘々皿のお菓子と茶托のお煎茶の取り合わせは、洗練された芸術の域です。繊細な茶味を楽しむため、先に二煎から三煎目を頂いた後にお菓子となります。


中国古代の文人たちが、茶を楽しみながら、書、画、詩作を楽しむ分人趣味から発した煎茶道は江戸時代文化文政期に、日本で広まり、明治初期生活の洋式化が始まると茶室がなくても楽しめることで大ブームとなりました。


小さなお茶碗にも様々な焼き物があり、それらをその時々の格に合わせて選ぶ楽しさは茶の湯も煎茶も等しく喜びを感じられ、「もてなす」道は同じであることを感じます。


林泉に茗を烹る提籃点前に用いる提籃や茶籠など見た目もおしゃれで使い易くまとまった茶道具は、どこでも気軽に茶を楽しむために、侘び茶にも積極的に取り入れる必要がありそうです。


1 件のコメント:

  1. Twitterより
    @colorbooks_cafe
    煎茶道には、茶の湯とは違う方向から茶の道を眺めることを教えられました。

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