2014年4月15日

第11巻 「京都」

第11巻 「京都」
出雲路敬和著 1962年刊行

史跡や寺社を中心に京見物のガイドブックとしての内容ですが、古き都の日常と新しい観光都市が交差する時代の京都の町が写った彩色絵葉書のような写真は、「モダン和風」や「老舗商法」が跋扈する以前の懐かしい風景です。



祇園祭は八坂神社の祭礼ですが、京都はこの八坂神社を中心として、貴族の文化とは別の町の文化を開花させました。四条通り沿いには、祇園祭のためだけに二階の窓を広く開閉できるように建築した民家や商店が多く見られます。


舞妓さんと五重塔。観光絵葉書でおなじみですが、この時代は高い建物は殆んどなく、町屋がところ狭しと並ぶ、戦前からの京都の風景がまだ残っています。ほの暗い路地の奥から、西陣織の機の音、物売りの声、お座敷へ急ぐ舞妓さんの下駄の音が聞こえていたのでしょう。


河原町も一大繁華街ですが、古いお店とネオンの間を路面電車が走る光景。この時代の京都を旅してみたかった。。。


「古い修練の面影が、ただに形や姿だけではなく、魂をこめてすこやかに生きている」「神仏祖霊に仕えるもの、伝統の家業に勤しむもの、誰もが不自由にたえ困苦にうちかって、京都に日本の主都としての実力を失わしめないよう努力した」








1 件のコメント:

  1. Twitterより
    @colorbooks_cafe:
    「都見物」という言葉の似合う京都の旅。

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