2014年2月1日

第353巻 「東京歴史散策」


第353巻 「東京歴史散策」
安西篤子著1976 年刊行

「はじめに 」より「徳川三百年の政権の中心だった江戸には、京都に次いで、多くの史跡が残されていたとしてもふしぎはない。けれども大正12年の関東大震災、昭和二十年の空襲、そして東京オリンピックと、この三つの大波が、かつての江戸の面影を、容赦なく破壊してしまった」
「江戸 東京」というと粋で華やかなイメージを感じますが、この本で辿ってみると、封建制度に縛られた人々が必死で生き、様々な困難と苦闘した歴史の足跡であることに気づかされます。
東京生まれの者としては、この江戸に生き、江戸で人生を終えた先人たちが、現在の東京を見守ってくれていることを信じたいと思いました。


ドラマや映画で度々取り上げられている「桜田門外の変」で知られる桜田門。水戸浪士のよって暗殺された井伊直弼は茶道を深く極めた数寄者でありながら、数奇な運命によって政治の表舞台に立つことになり非業の死を遂げることになります。この桜田門外で、井伊大老は「もっとお稽古がしたい、もっと沢山の茶会でお点前がしたい」と無念の思いであったのではないでしょうか?


江戸の面影がすっかり失われた東京で、この隅田川畔と両国界隈に、微かながら江戸を偲ぶことができます。「鬼平」や「御宿かわせみ」の登場人物に会えるような気がします。


湯島聖堂は現在でもどこか厳しくアカデミックな空気が漂います。「斯文会」という団体が、江戸時代の儒学の文化を守り、勉強やイベントの機会を提供しています。


浅草の雷門と仲見世の風景は現在と変わりませんが、日本髪に浴衣姿の可愛いお嬢さんたちは何かを売っているのでしょうか?





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