2014年2月28日

第362巻 「花もの盆栽」


第362巻 「花もの盆栽」
村田憲司 村田圭司 著 1971年刊行

村田先生父子の盆栽シリーズ第三弾。花木や実のなる木を盆型に仕立て花もの盆栽は色とりどりの美しさ、花の持つ勢いがあり、写真でも大変楽しめる作品が多数紹介されています。



「歌集『万葉集』には梅をよんだ歌が一一八首もおさめられており、なかには観梅の宴の作品例もみられる。いかに梅が愛好されていたかが、わかる。ただ、万葉集に対象となったのは、白梅だったが、平安時代に入ると、『枕草子』に「木の花はこきもうすきも紅梅」とあるように、もっぱら紅梅が珍重されるようになる」



「紀貫之に『桜よりまさる花なきはななればあだし草木はものならなくに』という歌があるが、昔は『木の花』といえば桜のことであり、桜は花木中の花木、すなわち、その代表とされていた、と言っても過言ではない」「文芸の世界に登場したのは、平安時代の中ごろからで、それ以来梅花にかわって、国民各層にひろく愛好されるようになった」


木蓮の花は大木には映えるのですが、盆栽にすると多少バランスが悪いようです「葉が大型で芸に乏しいうえ、いわゆる幹味や姿に変化がないので、花の終わった後は鑑賞に値するとは言い難い」「しかし早春の季節を味わう意味で、せめてひと鉢はほしい」やはり早春になくてはならない花なのでしょう。


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