2014年2月27日

第361巻 「鎌倉歴史散策」


第361巻 「鎌倉歴史散策」
安田三郎 永井路子 山田譆巳男著
1976年刊行

カラーブックスで鎌倉を扱ったタイトルは昭和42年に136巻の「鎌倉の寺」が刊行されて以来、この「鎌倉歴史散策」が二冊目という事に、現在の鎌倉散策の大ブームを思うと多少驚きを感じせられます。鎌倉の代表的な社寺はもとより、周辺の海や山、町の様子など、鎌倉、室町時代を中心とした歴史に因んだ場所を永井路子先生の語りで辿る事ができる楽しいガイドブックです。



北条時宗夫人の覚山志道尼が建立し、女性の救済を目的とした「駆け込み寺」として有名な東慶寺は鎌倉の「尼五山」の一つとして長く尼僧が住職を務めましたが、現在は妻帯した男性の僧侶が住職をつとめています。四季折々の風光の美しさは小説の舞台にも描かれ、ロマンチックなお寺として紫陽花の時期に特に訪れる人が多いですが、木蓮の時期もおすすめです。



寿福寺のある扇ヶ谷から雪ノ下へ抜ける岩窟小路は静かな住宅街の道であるにもかかわらず、車の往還が絶えることがありません。小町通を抜けて、八幡様の前の道に出ると、車両が渋滞して鳥居の前へ渡るのもひと苦労です。静かであるべき古都鎌倉の一断面を見る思いがします。



写真や絵画で描かれ、鎌倉のPR広告にも良く見られる、七里ヶ浜から見た富士の姿ですが、穏やかな晴れの日も台風の荒波が寄せる日も真夏の強い日差しの中でも、何度観てもその雄大で美しい風景に心癒されます。


鎌倉の街の中心部から海側に少し歩くと、材木座の古い町並みに辿りつきます。ひなびた海辺の街の面影の中に、忽然と大きな寺の山門が現れ、名刹の門前町の面影のない中で軽い驚きを感じさせますが、この大きなお寺が光明寺と言います。浄土宗の名刹で、広い寺内には蓮池があり、ゆったりとした本堂は自由に参拝できるように解放されています。








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