2014年1月11日

第343巻 「蕎麦入門」

カラーブックス図書目録
第343巻 「蕎麦入門」
新島 繁著 1975年刊行

子供の頃からのそば好きで「こよなくそばを愛し、そばを楽しみ、そしてそばを語り合う人々の集い」「さらしな会」を主催する著者の32年のそば人生の集大成です。そばにまつわる全てのことがこの一冊に集約されています。

                 




蕎麦の実の栽培から製粉、そば打ち、そして釜茹でと出し汁の仕込みまでたくさんの専門家の仕事を写真で丹念に追っています。そば粉の精製度の違いや包丁切りの太さの違いで「御前」「田舎」「更科」「薮」と種類があります。



神田の「やぶそば」には「白魚そば」「あなごそば」など珍しいメニュウがあるのをはじめて知りました。
「コロッケそば」は駅のスタンドにしかないのかと思っていたら、この時代から銀座のおそば屋さんで作られていたとは驚きです。


信州や東北でお母さんたちの作る「蕎麦挽餅」や「ウチワヤキ」などそば粉を使った郷土の味。いろり端で焼く風景が、いまはなきふるさとのなつかしいひとコマです。



大名や富裕な町人は、そばも形から入ります。塗りの立派な蕎麦道具をけんどんに納めて、見た目と味の両方を楽しんだ余裕のグルメです。



食後に供されるそば湯の湯桶も、伊万里や会津塗りなど、茶道具にも劣らぬこだわり方がみられます。ここまでくると「そば道」と呼ぶに遜色はありません。



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