2013年12月21日

第337巻 「洋花いけばな」


第337巻 「洋花いけばな」
池田昌弘著 1975年刊行                            
             


古流の若宗匠(当時)が洋花を「洋風のふんい気をもった花、現代的な感覚の素材として見ることのできる植物」という解釈の作品に挑みました。カラーブックスのいけばなシリーズでは池坊、小原流、古流などの流派を代表する華道家の花に対する哲学的思索的な姿勢が語られていて、その深い芸術性は茶道家も見習わなければいけない点が多々あると感じました。
             
      

真 行 草 の格をもった「生花」に対して自由に表現するいけ花を「現代花」と名付けています。



「花首の働きかける方向性とカーブを描く葉先のながれがとけ合って中流しの雰囲気が生まれるのです」


「真」「流し」「受」「真前」「留」の基本の割合に基づき、室町時代の吊り花の発想で生けた宙空の花は洋風化され過ぎない節操を感じさせます。



取り合わせの定法を少し趣を変えて、あえて華やかな洋風花に楚々とした和花をアレンジして、花器も小さな洋風と和風にそれぞれバランスよく配しています。


バラやヘリコニアをこのような格調高い荘厳花のように生けた作品は、まさに「現代花」「洋花いけばな」と言うにふさわしい作品です。












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